ミュージアム案内

館長あいさつ

運命的な出会いから生まれた、ミズノ・プリンティング・ミュージアム

社長実演

IGAS2007で実演

1961年、私は家業の印刷会社を引き継ぐ準備をするために、ミュンヘン工芸大学で印刷の勉強をすることになったのです。
そして、1962年の夏休みにケンブリッジ大学の図書館を訪れた私は、ふと手にしたエンサイクロペディアから、世界最古の現存する印刷物が日本の「百萬塔陀羅尼経」だと知り、大変驚きました。日本人で、しかも印刷の世界にいながら、こんな大切な歴史を聞いたこともなかったのですから。
そして、その少し後に、マインツのグーテンベルク博物館を訪れた私は、さらに驚かされることになります。グーテンベルク博物館では、西洋で最初の大規模な活版印刷本である「グーテンベルク聖書」をはじめ、印刷機械、世界中の印刷物、関係資料を見ることができるのですが、展示物の中に「百萬塔陀羅尼経」があったのです。
この出来事をきっかけに、私は印刷の歴史を追い求めるようになり、歴史的印刷物の収集がライフワークとなりました。
グーテンベルク「42行聖書」原葉、世界最古の現存印刷物である日本の「百萬塔陀羅尼経」、愛書家の間で印刷された世界三大美書といわれるダヴズ・プレス版「欽定英訳聖書」、ケルムスコット・プレス版「チョーサー著作集」、アシェンデン・プレス版「ダンテ全集」など印刷文化史上著名な貴重書を始め、バビロニア王朝の円筒印章(紀元前2000年頃)、15世紀の李朝活字、19世紀にフランスで実際に印刷に用いられた木口木版、1800年以降に製造された多種多様な印刷機も展示しております。
また、この度切手コレクターの熊谷 寛氏が収集されていました世界の印刷に関する切手約1000点を寄贈いただき、新たにミュージアムに収蔵されました。

社長実演

プリンティングミュージアム館内

『印刷の存する処文化存する』と言われます。紙や印刷術の発明が如何に我々の社会に貢献しているか、これを印刷人として啓蒙して行くことがひいては業界の発展にもなると思い、多くの方々の協力を頂き、本社ビル6階にプリンティングミュージアムを開設致しました。
現在も世界印刷史のルーツを探るべく資料の収集に努めております。まだまだ不充分のそしりはまぬがれませんが社業発展への情熱と業界への情熱とを自分の心に積み重ねて、人の倫を正しく辿ることを心掛け、企業のフィランソロフィーとして、また、私のライフワークとして今後一層充実したものにしていきたいと願っております。是非一度ご来館頂き、ご指導を賜れば幸いです。