インキュナビュラと三大美書に出会える博物館 ご来館情報
インキュナビュラと三大美書に出会える博物館
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世界三大美書
インキュナビュラ See more...
インキュナビュラ
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日本の活字本とその歴史
ドイツのミュンヘン工芸大学で印刷の勉強をしていた時、イギリスのケンブリッジ大学の図書館で現存する世界最古の印刷物が日本の『百万塔陀羅尼経』だと知り、マインツのグーテンベルク博物館ではその実物に出逢いました。 この出来事をきっかけに、印刷の歴史を追い求めるようになり、歴史的印刷物の蒐集がライフワークとなりました。
グーテンベルクの『42行ラテン語聖書』からだと考え、運よく原葉を蒐集することができました。印刷された世界三大美書にも心を惹かれ、ケルムスコット・プレス版『チョーサー著作集』、ダヴス・プレス版『欽定英訳聖書』、アシェンデン・プレス版『ダンテ全集』を揃えました。試し刷りしかない『フロワサール年代記』が見つかり、ついにケルムスコット・プレス全作品を展示することができるようになりました。 美しい本だけではなく、それらを作り出す印刷機材を目にする事の少なさに気づき、蒐集品に加えました。古代から印刷の歴史を辿れる実物を揃えてありますので、楽しんで頂ければ幸いです。
ミズノプリンティングミュージアム館長 水野 雅生
ミズノプリンティングミュージアムは、紀元前二千年頃メソポタミアの時代の「円筒印章」から現在に至るまで、 印刷文化史上貴重な印刷物や印刷機を収蔵しています。また日本の近代印刷の先駆をなした貴重な書籍も数多くコレクションしています。
ダヴス・プレス版『欽定英訳聖書』、アシェンデン・プレスの『ダンテ著作集』、 そしてケルムスコット・プレスの『チョーサー著作集』が世界三大美書と言われています。
1500年以前の印刷物は手作り感満載で、“インキュナビュラ(揺籃期本)” と言います。 『42行ラテン語聖書』は写本の様式を残し、奥付やページ番号はありませんでした。
日本ではイエズス会士ヴァリニャーノが、天正遣欧使節団の帰国時に活版印刷機を持ち帰り、 1590年に「キリシタン版」と呼ばれる出版を始めました。
グーテンベルクの木製活版印刷機から、18世紀の総鉄製印刷機と最初期の日本製の印刷機に至るまでのコレクション。
日本の近代印刷の先駆をなした福澤諭吉(1835〜1901)の関係本も多く所蔵しています。 中でも現在十部しか確認されていない『学問のすゝめ』の初版本も収蔵しています。
江戸開府以来400年の歴史と伝統を誇る中央区に伝わる多様な文化資源をご紹介している中央区の特設サイトです。こちらでもミズノプリンティングミュージアムをご紹介いただいています。
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